今、犬糞看板界には強い風が吹いている。
ブチ切れ型からソフト型へ、アナログ型からデジタル型へ変化の風だ。
各型の代表例を紹介しよう。
ブチ切れアナログ型
採取地 新潟県新潟市
駐車禁止のプラ看板の一部分を消して使用。
そんな手間をかけてまで「お断り」のフォントを生かしたかったのは謎である。
ブチ切れデジタル型
採取地 新潟県新潟市
監視カメラのモニター画面をプリントして作成した看板。
歩道に放置された犬糞は確かに景観を損ねるだろうが、これだけ大きく自宅の壁に貼られた犬糞看板が景観に影響していないとは言い難い。
ソフトアナログ型
採取地 新潟県新潟市
トイレ等でみられる「きれいに使って頂きありがとう」系看板である。
性根が曲がっている私は「しゃらくさい」と思ってしまう系統である。
ソフトデジタル型
採取地 新潟県新潟市
現在の主流タイプであり、犬糞看板研究室としてもっとも推奨出来ないタイプの看板。
うんこのイラストひとつも入っていない看板など、犬糞看板として認める訳にはイカン!!
※2015年3月の犬糞分布
アナログブチ切れ看板を発見した際にはぜひ御一報を。
それでは第11回中間研究発表を始めさせて頂きます。
採取地 新潟県新潟市
町内会作成の王道看板。
フォントが見事なところからプロの看板屋さん作成と推測される。
鑑賞のポイントは斜めに刺された立て看板
せっかく立派な看板があるのに、市販品と組み合わせてしまった為に全体的に完成度を下げてしまった。
せっかく手編みでセーターを編んだのに、余計なイニシャルを入れてしまったばっかりに、外には着て行けなくなってしまった感がする看板である。
採取地 新潟県新潟市
犬を遊ばせる場所として、昔は神社の境内や学校のグラウンドがポピュラーな場所だったが、現在は禁止されている所が多い。
この神社の様に犬を入れて良い神社は極まれな存在になってしまった。
ここで最近の公園における犬糞看板事情をあげておこう。
採取地 東京都台東区
諸注意を一枚の看板で済ませる複合型が主流である。
他の例も見てみよう。
採取地 福岡市早良区
私が子供だった頃の公園使用方法を「張り紙広告」以外全否定である。
野球に至っては人数不足で「キャッチャーは吉田の自転車で代用」とか、とんでもないルールで遊んでいた。
採取地 福岡市博多区
すべての注意が効率よく伝わっているが面白味に欠ける。
採取地 東京都墨田区
フンを処理中に犬が恥ずかしそうな表情をしているが、そんなはずは無いであろう。
もしそうであれば野グソの方を恥ずべきである。
採取地 東京都荒川区
行政が昔に発注したと思われる犬糞看板はなかなか趣深い。この看板は妙な犬のデザインが実に良い。
また、この手の古い看板は設置された環境もいい味だしている事がある。
採取地 東京都荒川区
効果がないと立証されているペットボトルの大量設置と立ち入り禁止の「禁」の誤字が実に良い。
「禁」の誤字は他でも多々見受けられた。
採取地 新潟県新潟市
公園内に設置された町内作成の看板。人口流出の影響で犬も人も少なくなり荒れていた。
もはや邪魔なのは犬糞ではなく「看板」である。
採取地 新潟県長岡市
やはり王道はプラ板に手書きである。
「断」を強調すべく赤でフチ取りしてみたが失敗。じゃあと上からなぞってみたら黒っぽく地味になり、「もうこれでいいゃ」という作者の声が聞こえてくる作品である。
どこかに巻グソのひとつもあれば完璧だったのに。
まとめ
とにかくアナログ作品とブチ切れ作品が減っている。いや、正確には増えていない。
特にアナログブチ切れ作品の希少性は、手書きで芋版が押された年賀状よりも高いと思われる。発見次第保護が必要だ。
次回は行政作品の移り変わりを発表予定である。
すでに素材は収集済みなので4月中頃には発表したい。
以上、第11回犬糞看板報告でした。
おまけ
採取地 新潟県新潟市
アナログ作品は力強い。この力強さはデジタルでは再現できないだろう。
犬自身はどっちにしても読めないので関係ないけど。
2015年03月29日
第11回 犬糞看板報告 2015年3月29日提出
posted by 長谷川裕二 at 20:03| Comment(0)
| 犬糞看板
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