いままで長谷川裕二のブログ「ブルース方丈記」で発表を続けてきた「犬の糞は片付けて」ですが、この度独立したプログ「犬糞看板研究室」を設立しました。
すべて自分の足で歩いて素材を撮影しているので、半年に一度程の更新になると思いますが、よろしければお付き合い下さい。
今回の報告は2014年6月から2014年12月までの期間に収集した素材です。
それでは第10回の報告を始めさせて頂きます。
採取地 新潟県新潟市
発泡トレイに書かれた犬の小便お断りの文字。
横に2本並んだペットボトルは猫よけを模倣したのだろうか?
もしそうであれば猫にも犬にもまったく効果ないので撤去をオススメします。
採取地 新潟県新潟市
半分ほどサビていて全文を読むのが難しい状態の看板。
鑑賞のポイントは漢字で書かれた"糞"の文字。
赤字ひらがなの"ふん"は沢山あるが、赤字で書かれた糞の文字はレアものである。
レアものでも集めている人がいないので価値は無い。
採取地 新潟県新潟市
鈴木宗男が疑惑の総合商社であるなら、これは犬糞看板の総合案内である。
抜け毛の処理から遊ばせ方まできちっと説明されているのが素晴らしい。
発泡トレイに手書きから総合案内まで犬糞看板の世界は広い。
別に鈴木宗男のくだりは必要なかったが、消すのもくやしいので残しておく。
採取地 新潟県新潟市
市販品と間違える完成度のインディーズ作品。
PCで文章とイラストを作成、シールに印刷したものを貼り付けたのだろうか?
インディーズ看板界にも電脳化は進んでいる。
採取地 新潟県新潟市
ぜひとも写真をクリックし拡大して見て欲しい。
監視カメラ作動中の警告はよく見かけるが、実際に撮影しその模様を貼り出すという大胆な犬糞看板。
「写真の文句を言う前にまず謝罪でしょう」など過去の犬糞看板にはない文章が書かれている。
どこのだれ?の看板も興味深い。
初めはどこのだれ?だけだったが「これは迷い人探しと勘違いされるのでは?」と考えたのだろう。
手書きでしものしまつできないのはを加えたが、この写真を撮影した現場が通称"下(しも)"と呼ばれる、以前は街の中心だったが衰退し高齢化が進んでいるのに、ほとんど対策が打たれていない地域なので、
「地域を憂い悩み、責任問題を問うていると勘違いされるのでは?」と焦りテプラで糞尿シールを作り貼り付けたと推測される。
あと、チワワかダックスかはどうでもいいと思う。
採取地 新潟県新潟市
近年急速に増えた植木鉢利用の看板だが設置はオススメ出来ない。
なぜなら猛者はこの植木鉢の中に糞を捨てていくのだ。
採取地 新潟県新潟市
おごれる者は久しからず衰退する様に赤文字も必ず衰退する。
鑑賞のポイントはいたずらで貼られたと思われるシール。
怒りを表している様にも見えるし、ふざけているようにも見える。
わびさびのが感じられる小品である。
採取地 長崎県長崎市
ガレージの中にされた犬糞は悪意を持って捨てられた物と推測される。
もちろん防犯カメラで監視もしている。
まだまだ対策が甘い、追加看板が必要である。
採取地 長崎県長崎市
狭い玄関に2枚も必要ないのでは?
出来ることなら手書きで微妙な看板が望ましい。
採取地 長崎県長崎市
添えられたイラストの犬がとぼけていて実に良い。
胴体部分を隠すとてっぺんハゲのロン毛おじさんに似ている。
採取地 沖縄県那覇市
オーソドックスな犬糞看板。棒に打ち付けられた形式の看板からは様式美を感じられる。
しかしながら・・・
その棒は地面に着いていない。
沖縄らしくて実に良い。
採取地 カナダ バンクーバー市
罰金は2000ドルと高額。
犬糞処理の格好は世界各国共通である。
以上、第10回 犬糞看板報告でした。
おまけ
沖縄県立美術館には補助犬用トイレが設置されている。
天神の盲導犬用トイレの様に街中にも広まって欲しい。